療育施設って、初めての場合どのような場所なのか想像もつきませんよね。
次男は2カ所の療育施設に通っていました。
今回は療育施設を選んだ経緯や実際に通わせた感想を綴ってみようと思います。
当ブログで使う療育という言葉の意味は?
療育という言葉は明確な定義は示されていません。
なので当ブログで使う療育という言葉は以下のようなふわっとした感じで私は捉えています。
療育とは『心身に障害を持つ子供が社会的に自立した生活を出来るよう、一人一人の状態に応じて支援し、発達を促すこと』である。
児童発達支援とは?
療育施設は大きく分けると通所型と入所型の二つがあります。
息子(次男)の場合は通所型の中の児童発達支援に通っていました。
児童発達支援、周りのお母さん方や先生方は皆さん児発と呼んでいます(*^^*)
児童発達支援の対象年齢は未就学児。
6歳(就学児童)からは放課後等デイサービスになります。
ちなみに療育施設の対象となるのは身体障害・知的障害・精神障害のある18歳未満。
手帳の有無は必ずしも関係はありません。
医師により療育の必要性が認められて、自治体から受給者証の交付を受けられれば支援を受けることは可能です。
※2024年現在の情報です。
療育(児童発達支援)に実際に通わせた感想
息子は2カ所の児童発達支援施設を幼稚園に通いながら利用していました。
1カ所は自治体が管轄する療育、もう1カ所は民間の療育です。
それぞれの感想を書いてみます。
①自治体の療育
自治体が管轄する療育は選んだというよりも、まだ何もわからず市役所に相談した際に「あと1枠だけ空いていますよ!」と紹介され、よくわからないまま、でも藁にも縋る思いで決めてしまったという方が正しいかもしれません。
しかし結果として、これはとてもラッキーなことだったのだと後からわかりました。
なんとこの療育施設はめちゃめちゃ人気でして、息子はたまたまタイミングがよく入れたようです。
さぁ感想を書いていきましょう!

少人数制で安心!
同じ時間に通うのは同学年、しかも多くて6人の少人数制です。
全員で挨拶をしたり、絵本を聞いたり、制作をしたりとみんなですることもあれば、訓練は一人ずつ。
1人1人担当の先生が決まっていて、常にその日の様子を見ながらメモして下さり、帰りに連絡帳に細かく書いてくれます。
口頭でも帰りに必ず気になったこと・凄かったことなど説明していただけるので、安心感が凄いです!
息子は幼稚園にも通っていましたが、園だと先生は一人のことをここまでじっくりは見ることが出来ませんからね( ̄▽ ̄)
息子自身も話をよく聞いてもらえたりすることが嬉しいようでした。

マジックミラー越しに子供を見ることが可能。
親はマジックミラー越しに違う部屋から子供の様子を見ることが出来ます。
でも見ることは強制ではありません。
その時間を利用して買い物に行く場合もあれば、その場にいるけど他のママさん達とずーっとおしゃべりしている場合もあります。

療育ママ友が出来る♪
先ほども書きましたが、他のママさんたちとおしゃべりする機会が多いのはとてもありがたいです。
先生とは違って、実際に悩みを共有出来たり、愚痴を言えたり。
たとえば遠い将来の不安を言ったところで、先生であれば多くの人が「今考えてもしょうがないですよ(^^)」と答えてくれます。
もちろん正しいと思います。
未来は社会も息子もどう変わっているかはわかりませんし、大切なのは今何をするかですよね。
わかります、わかってはいるんですけど・・・髭男も歌っているじゃないですか。
『正しさよりも優しさが欲しーい』って。
優しさと言いますか、「不安だよね~うちもうちも!」って言ってもらえただけで、何か解決するわけでもないのに、少しだけ心が軽くなるんです( ;∀;)

プログラムも色々!
毎週違う予定が組まれています。
制作の日もあれば、クッキングの日や、簡単な運動の日など、全て全員で行うものです。
といってもそれ自体は10分ほどで、その他の時間は毎回、訓練の時間や遊びの時間、おやつの時間などがあります。
1人1人スケジュール表がり、次は遊びとか次はお勉強などと自分で見ながら(勿論先生に助けてもらいながら)教室の中で行動します。
少しでも毎回違う内容の時間があるだけで飽きも来ないですし、子供が次回を楽しみにするきっかけにもなりますよね(*^▽^*)
軽い運動中の息子↓
写真に映らないようにしていますが、先生やお友達が応援してくれていました♪

送り迎えが負担になることも。
こちらの療育施設は送迎がありません。
自治体の療育だと送迎が無い場合が多いかもしれませんね。
我が家の場合、幼稚園で息子がお昼を食べ終えたくらいの時間に迎えに行き、そのまま療育へ送る。
そして帰りも迎えに行く又は見学してそのまま一緒に帰るといった感じでした。
私の場合はママ友とのおしゃべりを楽しみにしていて、ある意味療育見学時間がリフレッシュタイムになりますが、お仕事などで忙しい親御さんにとっては送迎の有無は大きい違いかもしれませんね。
②民間の療育
当時ほどよく田舎の地域に住んでいましたが、それでも民間の療育施設はどんどん増えている印象でした。
民間は自治体療育よりも何かに特化型が多く、習い事に近いものもあれば、ずーっと遊ばせてはくれるけどほぼ預かっているだけでこれって療育?みたいな施設までいろいろだなと思います。
まぁそれは様々な需要があるのでしょうし、そこは置いておいて、息子が通っていたのはどちらかと言えば言葉やお勉強に特化した療育施設でした。

送迎してくれる!
この施設に決めた理由の一つが送迎サービスがあること。
私も現在は慣れてきましたが、息子が通いだした当初は車の運転に慣れておらず、送り迎えをしてもらえるなんて最高!という感じで決めました。
実際に家まで子供(次男)を先生が送ってきてくださるので、私は長男(小学生)を家で迎えることが出来ます。
ただし!次男が通う幼稚園は保護者以外の送迎は認めておらず、園へ迎えに行き、療育施設へ連れて行くのは私が行っていました。
幼稚園入園前にその辺りも園に確かめておくことをおすすめします!

同じことを何度でも教えてくれる。
こちらの療育施設に通わせて良かったなと思うことは、平仮名の読み方とか、数の数え方などを何度でも何百回でも教えてくれることです。
次男は検査によるとIQが特に低いわけでは無いのですが、やはり苦手なことが多いうえに手先も不器用。
何度説明しても出来なかったり、何が出来ない・何がわからないのかを言葉にもしてくれないので、教えている側としては本当に疲れます。
息子自身は頑張っているのだから怒るのは絶対にNG!
ですが私はそんなにできた人間ではないようで、同じことばかり教えるのはどうしてもイライラしてきます。
しかし先生方は凄いです。
毎回楽しく、何度でも教えてくれます。
教材は持ち帰ることが出来ない決まりなので、載せることが出来ませんが、本当に多くのことをこちらの療育で教えていただきました。

作業療法士さんがいる。
こちらの施設の先生の中には作業療法士さんがいらっしゃるので、体の動かし方などで不安がある時などいつも相談にのっていただきました。
周りの子がとっくにジャンプができる歳になっても出来なかった息子に、熱心に教えてくれたり、チョキがいつまでも出来ず、幼稚園のじゃんけんでいつも負けて泣いていた息子のためにチョキ(ピース)の仕方も訓練してくれました。
片足立ちも遊びながら練習させてくれていました。
ハサミも最初は上手く使えなかったけれど、先生方のおかげで今では制作大好きっ子です(*^▽^*)
お面を作ってきたり、金魚の飾りを作ってきたり♡

見学は出来ない。
こちらの施設は子供だけが行く感じで、もう1ヶ所の療育施設のように毎回親が見るということは出来ません。
なので他の親御さんに会うことも無く、こちらだけだったら療育ママ友は作れなかったかなと思います。
でも他のお父さんお母さん方と話すのが負担だと感じる人は、このようなタイプの療育先が良いかもしれません。

先生の移動が多い。
この施設で唯一残念に感じていたことは、先生の移動が多いことです。
民間の療育施設は県内に同じ施設がいくつもある場合が多いので、先生が移動になることが多いんです。
息子が大好きだった先生が移動、なんてことが何度もありました。
息子自身はどう感じていたのか?
息子は多くを語るタイプではないので、本音でどう思っているのかなどはわかりませんが、親から見た2歳~療育卒業までの息子はとにかく楽しそうでした。
小学校1年生になった現在でも、たまに療育施設の名前を言って「楽しかったな~♪」と言っています。
まだ息子自身に障害について説明していないので、療育という意識ではなく、おそらく習い事のような感覚で通っていたと思います。
どちらの療育も共通して言えることはとにかく褒めてくれること。
些細なことでも先生方はみなさん本当によく褒めてくれるので、小さなころは「幼稚園より療育に行きた~い!」とよく言っていました。
おかげで今のところ自己肯定感が高い子に育ったと思います。
年長になった辺りから園でお友達と遊ぶ楽しさに気づき始めたのか、私が迎えに行くと「みんなと一緒にバスで帰りたい!まだ園で遊びたい!」と主張することも何度かありました。
その時は療育先に電話で相談すると「それも成長ですよ(*´▽`*)無理強いはせず、今日はお休みでも大丈夫ですよ。」とにこやかに言っていただき助かりました。
確かにいつも自分のペースに合わせてくれる療育が大好きだった息子が、集団行動をしなくてはならない幼稚園に残りたいというのは嬉しい成長だったかもしれません。
まぁそんなこともたまにありましたが、基本的にいつも療育は息子自身楽しそうに通っていました。
4年間通って効果はあったのか?
これよく訊かれるのですが、正直に言ってしまえばよくわかりません。
4年間で出来るようになったことは山ほどあります。
ほぼ喋れなかった次男が今ではとてもおしゃべりですし、椅子の上でじっとすることや、先生の話を最後まで聞くということも少しずつ出来るようになってきました。
それは先生方の努力のおかげなのか、それともようやく息子の発達はそこまでたどりついたのか、それは私には判断がつかないことです。
ですが、療育のおかげで私自身はとても救われたと思っています。
療育に通っていなかったら、こんなに頻繁に相談にのってくれる人もいなかったでしょうし、同じようなお母さん方に会えあたことも私の中では大きな収穫?でした。
たった2時間だとしても預かってくれることだけでもありがたいですし、それが息子にとっても楽しい場所ならなおさらです。
先生方の支えがなければ、私自身も息子もここまで成長出来るほど頑張り続けることはできなかったと思います。
『療育=発達を促してくれるところ』と必ずしも言いきれるわけではありませんが、幼稚園で先生やお友達に少し注意されただけで狭いところから出てこられなくなっていた息子の居場所になってくれただけでどれだけありがたかったでしょう。
ただし何事にも相性があります!
子供と先生の相性、親と先生の相性などなど。
いくつか見学に行っただけで入らなかった施設もあります。
例えば先生が親に対してなぜか高圧的な施設。
もちろん注意する点など教えていただけるのは大変ありがたいことですが、子供にだけ寄り添って親の気持ちには一切寄り添っていただけないのは先生としては間違ってはいないのかもしれませんが、私自身がもたないなと判断しました。
他には大勢の子を一緒になって遊ばせるスタイルで、元気が良すぎる子が沢山いる施設は息子が怖がって落ち着けないようでした。
通えば慣れたかもしれませんけどね。
そんなわけで社会性や生活面のことを色々と教えてくれる施設とどちらかと言えばお勉強に特化している施設の2つに落ち着きました。
それ以上は息子にとって負担でしょうし、同じような内容の施設に通っても意味がありませんので。
まとめ
こうやって振り返ると、息子は2歳の時からずっとよく頑張ったなと思います。
幼稚園に迎えに行って、園児から「どうして次男君はいつも途中で帰っちゃうの?」とか「どこに何しに行ってるの?」とか聞かれるたびに上手く答えられず凹んでいた自分が懐かしいです( ̄▽ ̄)
年長の頃には息子自身がお友達に「お勉強したり制作したりするんだよ!めーっちゃ楽しい所!!」と答えていました♪
私自身にとってもありがたく楽しい場所でした!
ここまで読んでいただきありがとうございました(*^▽^*)
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