絵画語彙発達検査(PVT-R)と知能検査(WISC-IV)を受けた結果

知能検査 発達障害・発達凸凹

次男は5歳0ヵ月の時、病院で絵画語彙発達検査(PVT-R)知能検査(WISC-IV)を受けました。
本日はその結果などについて書いていこうと思います。

知能検査を受けたきっかけ

我が家が暮らしてる地域では小学校で支援学級や通級を希望していたり、まだ判断に迷っている人が入学前に相談するための就学相談会が年長時の8月にあるのですが、それに参加するためには知能検査の検査結果が必要なのです。
なんならその1段階前の6月の個別面談でもう結果を持っているのが好ましいとされます。
そんなわけで急いで病院で予約しようと思ったのですがここからが大変でした。
次の章でご紹介します。↓

 

検査予約

上にも書いた通り、就学相談会参加を考えている人たちが一斉に受けるわけですから、病院はどこもパンク状態。
普段から病院でリハビリなどを受けていれば違うかもしれませんが、我が家が発達障害と診断された2歳の時以来病院へ行ったのは1度だけ。
おそらくなかなか順番が回ってこないことを予測し、10ヵ月前の8月に電話予約していました。

私

6月に提出するために知能検査を受けたいのですが、予約できますか?

病院
病院

お待ちいただいている方が多くいらっしゃるので、また順番が近づいたらこちらからご連絡いたします。

こんな感じで病院からの連絡を心待ちにしていたわけですが、こない。
3ヵ月待っても6ヵ月待っても連絡無し。
そこでこちらからもう一度連絡してみることに。

私

以前お電話した者です。
順番はあとどのくらいでしょうか?

病院
病院

大変申し訳ないのですが、とても6月に間に合う形で順番が回ってはこなそうです。
同じようなお問い合わせを多くいただいているのですが・・・他の病院にお願いされた方が良いかもしれません。

私

えっ、今から他の病院を予約ですか!?

病院
病院

申し訳ございません。
紹介状はご用意できますので。

そんな~だったらもっと早く言ってくれ(´Д`)って感じですが、仕方がありません。
急いで他をあたることに。
しかし都会ではありませんので、そもそも知能検査を受けられる病院自体が少ない。
そしてこの時期、どこの病院も同じ状況。

私が焦っていると療育の先生や園の先生まで尽力して下さって、他県ですが車で通える距離の病院なら6月に間に合うように検査可能とのことでした。
本当に療育にも幼稚園にも救われてばかりです。
そして他県の病院へ1度訪れると、

小さいお子さんは集中力も持たないため、何日かにわけて検査を行います。
ですが息子さんはまだ小さいので、5歳の誕生日を迎えてから検査をしましょう。

私

そんなゆっくりで6月に間に合うでしょうか?

大丈夫ですよ。
こちらの地域は子供が少ないので、予約もすぐ取れますから。

こうして我が家は何とか無事に検査を受けられる流れになりました。
病院が少ない地域の方や子供が多い地域にお住まいの方、病院予約などは早めに行動することをオススメします。

 

絵画語彙発達検査(PVT-R)と知能検査(WISC-IV)とは

息子が受けた2つの検査。
絵画語彙検査と知能検査について簡単に説明します。

絵画語彙発達検査(PVT-R)
PVT-RはPicture Vocabulary Test-Revisedの略。
単語レベルでの言語理解を測る検査です。
幼児から12歳くらいの子までが対象とのことでした。
息子曰く、絵を見ながら質問に答えたりしたらしい。

知能検査(WISC-IV)
5歳~16歳くらいの子を対象にした知能検査。
全検査IQと4つの検査指標(言語理解・知覚類推・ワーキングメモリー・処理速度)が算出されるため、何が強みで何が苦手かがわかりやすい。
先生と子供が原則1対1で座って行う。
問題数がかなりあるため、2時間前後かかる。

※療育のママ友達にきいてみたところ、親が同じ空間にいた場合もあれば、子供と先生だけの病院もあるようです。
また検査時間も、トイレ休憩などを挟みつつ1日(2時間ほど)で検査を終えた病院もあれば、何回かに分けて行う病院もあるようです。

 

 

検査の様子

どんな検査を行うのか、息子の様子も観察したかったので一緒に検査室に入る気満々だった私。
なんせ病院で検査を受けるのは2歳の時の新版K式発達検査2001以来。
ところが、

次男
次男

俺1人で行きたい!
お母ちゃんはここで待ってて。

と、かなりキリッとした表情で言われました。
なぜかと言うと答えは明確です。
検査担当の先生が若くて可愛くて優しそうな女の先生だったから!!
少し前に説明に来てくれたもう少しベテランであろう女の先生の時は、私に隠れて挨拶すらしなかったのに(゚Д゚;)!?
本当にわかりやすすぎてお母ちゃん恥ずかしいです・・・。
まぁ、そんなわけで私は一切様子を見ることなく3回にわけて検査は行われました。

 

 

検査結果

言語理解(VCI):97
言葉の意味を理解したうえで上手に説明や表現が出来るかを見る課題。
指標は97と平均的だったのですが、その中でも得意なことと苦手なことに偏りがあったとのこと。
息子は単語の意味を答えることは得意な模様。
自分の言葉で上手に説明できたようです、やったね日々の読み聞かせの効果がここに(*^▽^*)
しかし社会的ルールの説明をする問題は全く出来なかったらしいです。
これは心当たりがあります。
「~な時、次男君ならどうする?」といった質問をすると、いつも本気なのかふざけているのか、息子は「えっと、羽をはやしたり、沢山風船をもって飛んでいく♪」などとファンタジーな答えを言います。
先生曰く、息子は実際に自分が経験したことが無い内容を想像して言葉にするのが苦手なんだそうです。
そして最後まで質問を聞かず、頓珍漢な答えを言うことが多々あったとのこと、やっぱり(´Д`)

知覚推理(PRI):98
積み木作業や絵をみて関係性を答える課題。
こちらも指標は平均的ですが、その中での凸凹がすごいらしい。
息子は目で見た情報から推測したり、細かい所に注意を向けることが苦手な模様。

ワーキングメモリー(WMI):97
耳で聞いた情報を脳内にとどめて、その情報を操作する能力をみる課題。
聞いた数字を逆に言うなどが極端に苦手らしい。
たしかに二文字でも反対から読むと何になる?みたいな問題が全くできないんですよね。
そして自分でも苦手意識があるのか、途中からあまりやる気がなかったらしいです。

処理速度(PSI):118
見た情報をすばやく正確に処理したり識別したりする課題。
ここは平均を上回る数値に!
単純作業が得意みたいです(^^♪

全検査(FSIQ):102
こんな感じで指標的にはほぼ平均的という結果でした。
とにかく頑張ったね、お疲れ様。

 

結果からわかったこと&感想

・指標間での大きな偏りは無くても、下位検査では得意なことと苦手なことに偏りがある。
・集中力の無さや興味の偏りもある。
・長時間の着席が難しく、着席していても身体が揺れていたり、注意が向いていないことが多い。(離席度々あり)
・経験したことのない内容を想像したり、相手の気持ちを考えることが苦手。

検査を終えてみて、息子の苦手なことがわかったのが単純に嬉しかったです。
何かカバーしてあげる方法を考えられるかもしれませんし、家での声掛けの参考にもなります。
息子は聞いてなさそうに見える時でも意外と聞いていた場合もあったようで、「ちゃんと聞いてね。」
と指摘された時「聞いていたのに・・・」と悲しそうな顔をしたそうです。
怒られるのがとにかく苦手な子なので、この先小学校で「怒られた」と感じてしまう経験が積みかさらないように、親として出来ることを考えていきたいなと思ったのを覚えています。
そして頭に置いておきたいのは、この結果は特に息子のコンディションが良い時の結果だということ。
あきらかに好みの先生で喜んでいましたし、沢山褒めてもらえるので上機嫌でした。
しかし家で見ている感じ、いつでもこんな結果が出せるとは思えません(*_*)

 

就学相談(個別面談)

8月にある就学相談会の前の個別相談。
市の担当者さん2人と私と息子で面談。
この結果を持って行き「支援学級にするべきなのかどうかを迷っています。」と相談しました。
その間も息子は椅子には座らず、テンション高く飛び跳ねていましたが、「もっと支援を必要としている人が多くいるので、この数値では恐らく入れないと思います。」と言われました。
いつもこの数値程発揮できるわけではないのですが、仕方ないですよね。
「結果はわからないけれど、希望を出すことは出来ますよ。就学相談会も予約されますか?」ときかれましたが、迷っていたところに逆に腹が決まりました。
この先新たに息子が苦手なことが判明するかもしれませんし、注意されると隙間に隠れることなど、不安は尽きないのですが、とりあえず息子は普通学級に進むことになりました!
その辺りの詳細はまた別に書きたいと思います。

 

 

 

 

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