息子が公文式に5年通った結果と親の正直な感想、進度ランキングを上げるには?

公文式 習い事

長男は4歳の時から公文式に5年間通い続けました。
5年通わせてみてわかった公文式のメリット・デメリット、そして息子は公文に通ってどうなったのかを書いていきたいと思います。

 

4歳で公文式を選んだきっかけ

公文式

息子が4歳になったら何か習い事を始めさせたいと考えていました。
年少のうちは本人も親も幼稚園の生活に慣れるのに手一杯なので、年中になった春に始めることに。
そして勿論無理強いはNGなので、本人に「スポーツとか楽器とかお勉強とか、何か習ってみたいものはある?」と尋ねてみたのですが、まだ習い事の想像がつかないようで「何かやりたい(^^♪」という返事が返ってきました。
スポーツは年中から幼稚園に迎えにきてくれるスイミングの体験を考えていたので、家から1番近い所から体験してみようかということで公文式の無料体験に申し込みました。
家から歩いて5分の場所にあったもので( ̄▽ ̄)
そして長男が小さい頃から物の形とか数字が大好きなこともあり、算数とか喜びそうだなと考えたことも理由の一つです。
なんとなく長男が苦手そうなスポーツを伸ばしてあげるより、得意なことを伸ばして自信をつけさせてあげたかったというのもあります

 

まずは無料体験学習

公文式
公文式には年に何度か無料体験学習期間があります。
何教科でも体験OK。
我が家の場合はお勉強させたいというよりも得意なことを伸ばしたかったので算数1教科だけの体験にしました。
最初に学力診断テスト(無料)を受けます。
現時点での学力を把握し、その子にあった教材(どこから始めるのか)を検討します。
その結果をもとに先生との面談
「〇〇君はこの辺りから始めることが出来そうですがどうしますか?」と相談されました。
息子は数字は好きでも書くことは苦手だと私が相談すると、「では最初の曲線やジグザグなどをなぞるのびのびズンズンから始めましょうか(^^)」と提案され、そうすることに。

公文式
↑こんな感じの線をなぞったりする可愛いイラストのカラーのプリントでした。
幼児のうちは先生がすぐそばに座って見てくれているので「上手になぞれたね~。」なんて褒められたりして、息子はとても楽しそうでした。

当時はそんな体験学習を2週間で計4回(週2回×2)受けることが出来たのですが、調べてみると現在は無料体験期間は1週間(計2回)に変更されたようです。
とにかく褒めてくれるからなのか、自分のペースでゆっくりと出来るからなのか、息子は3回目頃には「ぜったいにここに通う!!」と言い張っていました。
我が家の場合は息子がやる気満々だったためそのまま通い始めましたが、無料体験学習はあくまで体験なので、合わないと思えば勿論最終的に入会しなくても大丈夫なのでご安心ください(*^-^*)

 

公文式の月会費(月謝)は高い?

2024年現在の公文式(通学コース)の月会費はこんな感じ↓

12歳以下 (小学生)  →1教科7150円※東京・神奈川は7700円
13~15歳(中学生)  →1教科8250円※東京・神奈川は8800円
16歳以上(高校生以上) →1教科9350円※東京・神奈川は9900円
月会費には教材費・消費税を含みます。
家庭によるかとは思いますが、我が家にとっては決して安くはありません。
スポーツ系の習い事なら2つは習えそうなお値段( ̄д ̄)
ただし週2回です。
そして公文式は一人一人その子のペースと理解度に応じて進んでいきます。
小学1年生の子が1年生の範囲をやる場合もあれば、進んでいる子は小学3年生の範囲を勉強している場合もあります。
時間内にどれだけやっても、どれだけ進めても月会費は同じ。
つまりコスパを考えるなら、量をこなせる子は得かもしれませんし、ゆっくり進める子は価格だけを考えると高く感じるかと思います。

息子の公文式5年間の軌跡

先ほども書いたように息子は直線や曲線をなぞることから始めました。
4歳児に集中力を求めても限界があるため、はじめは1回が30分くらいだった気がします。
小さな机で先生がすぐ傍に座っている状態で頑張っていました。
親はその場で待っていても、一度帰ってもOK。
ずっとプリントだけをするのではなくプリントが終わったら、このような数字版で遊んだり、時計カードなどで遊びつつ学んだりもしていました。

公文式

それが少しずつ1回の時間が伸びてきました。
時間もこなすべきプリント枚数も決まっているわけではありませんが、今では1回の平均90分くらい公文の教室にいます。
それが週2回です。
もちろん小学生なのでもう先生は近くに座ってみてくれるわけではありません。
各自終わったら先生にプリントを持って行くスタイルです。
宿題の量も決まっているわけではないので、息子が通う教室では先生が一人一人と相談して出しています。
息子の場合はプリントを1日5枚する計算で次回の教室までの日数分が出されます。
九九も割り算ひっ算も分数も小数点の計算も全て公文式で学びました。
おかげで小学校の算数の授業でつまずくことはまずありません。

年に2回ほど?先生との面談があり、その際に先生がこのようなグラフを出してくれます。

公文式
先生が出してくれた予想(目標)進捗度が赤線、息子の実際の進捗状況が青線です。
当時の息子は目標通りに、いえ、それ以上に頑張ってこれていました。
息子は最終的には3学年以上先に進んでいました!
といっても公文式の算数は計算が主なので、図形や文章問題はほぼありません。
小学校で習う全ての算数をマスターしたわけではありませんが、算数の基礎力は素晴らしいです。
私は算数で息子にはもう勝てそうにありません( ;∀;)
中2の数学とかもう記憶の彼方ですもん・・・。

 

息子のモチベーションは何だったのか?

公文の教材って、算数においては決して楽しそうなものではありません。
幼児の頃の範囲はカラーでイラストもあり楽しそうですが、それ以降はシンプルイズベスト!って感じ。

それでは何故息子は5年間も飽きることなく頑張れたのか?
それは続けていれば進度の順位が上がるから!!
全国順位と自分が住む都道府県内順位が出ます。
しかしこれは点数の順位ではありません。
どの内容の教材まで進んでいるかの進度順位なので、早くから習っている子の方が有利かもしれませんし、コツコツ頑張れば順位は確実に上がっていきます。
でもやっぱり、どんどん先に進むと優越感がうまれて気持ち良いみたいです。

さらに年に1度自分の学年よりも3学年以上進んでいる高進度学習者はトロフィーが貰えるんです!!

公文式トロフィー

毎年デザインも変わるんですよ♪
たったそれだけ・・・って思われるかもしれませんが、息子はこのトロフィーを貰った時、それはもう大喜びでした(*^-^*)
公文式は毎日自分で学習をしなくてはならないので、その努力が認められたようで嬉しいそうです👏

中学生の教材に入ればこんなものも貰えます!
公文式

 

教材終了テストとは?

公文式はA~Vまでの教材があり、各教材はプリントが200枚ずつあります。
例えばI教材だとこんな感じ↓

公文式

公文の教室で解くものや宿題をあわせて200枚終了を目指します。
と言っても、間違いが多く理解できていなければ同じプリントを何回もすることもありますので、200枚終わらせれば良いというわけではありません。
200枚終了して、先生がこの子はもう教材終了テストを受けさせてみよう!と思えばテストになります。
そこは各教室ごと、先生によってスピード感も異なってくるかもしれませんが。

そして教材終了テスト結果が毎回このような形で戻されます↓
公文式

合格になることもあれば、もうちょっとこの教材を頑張ろうかとなることもあります。

そしてその子の学年よりも半年以上先に相当する教材に進んでいれば、進度一覧表基準認定証が貰えます。
進度一覧表基準認定証

そこで全国順位と県内順位がわかるわけです。
我が家は人口の少ない県に住んでいるので、県内順位上位を比較的狙いやすいかもしれません。

裏側はこんな感じ↓
進度一覧表基準認定証
公文式は個人学習ですし、スモールステップで確実に計算力をつけていくことが大切なのですが、息子にとってはこの順位を上げることがモチベーションのようなので、月謝高いな~と思いつつも応援してきました。

 

どうすれば進度ランキングが上がるのか?

私は公文の先生ではないので、5年間息子やお友達の様子を見てきて思うだけなのですが・・・宿題をきちんとやってくる子とやらない子の差は大きいと思います。
宿題をやらないとその枚数分遅れるのは確かですし、きちんとやってくる子には先生も宿題の枚数を多く出すため、そのぶん進んでいくのは必然です。
これだけで最初の内はどんどんランキングが上がっていきます。
ある程度進むと、一人一人の理解力の差もありますし、同学年でその順位まで来ている子達はみんな当たり前に頑張っている子達なので、大きくランキングが上がるというのは難しくなってきます。
息子も途中から県内順位はしばらくずっと同じ順位でした。

 

公文式のメリット

公文式

・超スモールステップのしつこい教材
先ほども書きましたが、アルファベットごとの教材はそれぞれ200枚ずつあります。
私から見れば「これ先週やっていたところと何が違うの?」と言いたいくらい、本当に少しづつ難しくなっていくのです。
同じような計算をしつこいくらい何度も何度も解く。
しかしその効果は絶大で、息子の計算の正確性・スピードは素晴らしいです。
そして子供自身が「やればできる!」と感じるようにできていると思います。

・どこにでも沢山教室がある
公文は全国どこにでも教室が沢山あります!
なので転勤族でも気にせず始めることが出来ます。
もちろん先生の善し悪しはあるかもしれませんが、引越し先で続きから学べるのは安心ですね。

・時間が決められていない
公文は教室があいている時間ならいつ行ってもOK。
時間が決まっていません。
なので他の習い事との調整がしやすかったり、学校の終わる時間が変わっても心配ありません。
兄弟もいると親の送り迎えも大変かと思いますが、時間が決まっていない自由さによく救われていました。

・自主学習の習慣が嫌でもつく
公文式は先生が授業をするわけでもなく、教室で1人1人が自分のプリントをこなしていくスタイルです。
そして週2回あるというのも大きなポイント。
宿題を後回しにする暇もなく次の教室の日がやってきます。
公文5年目の息子は何の疑問もなく、毎日必ず5枚の宿題をしています。

・個人のペースで頑張れる
ゆっくりと確実にやりたい子はゆっくりと進めますし、何学年も先を進みたい子はどんどん進める。
この点が我が子にはすごく向いていたと思っています。
自分のペースで進めるのはストレスが無く気持ちが良いのでしょうね(^^♪
学校のようにみんなに追いつけず焦る必要も無ければ、自分の理解よりもレベルが低い内容で不満を抱くことも無いでしょう。
しかしいくら個人のペースとはいえ、週2回教室があるので通信教育よりも強制的な部分があり、後回しにしづらく確実に進んでいきます。

・自信がつく
息子に何か自信をつけてあげたくて始めた公文。
公文では進度順位が出るおかげで、今では算数においての彼の自信は凄いです!
学校でのプリントは必ずクラスで1番に終わらせる!とよく張り切っていました(*^▽^*)
あくまで公文の順位は進度順。
いつかまた壁にぶち当たるでしょうし、上には上がいくらでもいると凹む日もくるでしょうが、それでも自己肯定感低めだった息子が自分に自信を持ってくれたことが私としては何よりも嬉しいです。

 

公文式のデメリット

公文式

・図形や文章題などは学ばない
公文式はとにかく計算重視の反復トレーニング。
文章問題や図形の問題などは勉強しないため、文章問題に苦手意識が出来たり、思考力はつきにくいかと思います。
公文式ではつかないというだけなので、公文と並行してドリルなどを学べば問題はありませんが。
そのため中学受験をするなら、4年生くらいから皆さん公文から塾へ移行されています。

・先生が教えるわけでは無い
公文はあくまで自主学習。
もちろん先生が答え合わせもしてくれますし、わからない時は教えてくれますが、基本は自分で例題を見て考えて解くが基本。
公文式

宿題の答え合わせも息子の教室の場合、親がしてもしなくてもどちらでも良いのですが、公文の教室で宿題の直しに時間をさくと、当然プリントの進みはその分ゆっくりになります。
息子のように順位を少しでも上げたい!というタイプは、親の協力の有無で進捗度は大きく変わってくるかと思います。
つまり親に負担がかかるということです。

・先生の差が大きい
公文の先生は進学塾の先生とは違い、プロではありません。
もちろん様々な研修を受けていらっしゃるかとは思いますが、先生によってかなりの個人差があります。
教えるのが上手い下手だけではなく、先生が厳しすぎてなかなか次の教材に進めてもらえず、子供が嫌になって息子と同じ教室に移動してきたパターンも何人もいます。

 

遂にKUMONJフレンズ生に!!

2023年12月末、息子はついに数学でJフレンズになりました!!

Jフレンズ生とは?
幼児や小学生が国語・数学・英語のいずれか1教科以上が公文式教材でJに到達するとJフレンズ生になれます。
教材Jになるということは高校生教材の範囲に到達するということです。

息子の長年の目標でもあり、親的にはなんとなくJに達したら公文の辞め時かなとも考えていました。

進度一覧表基準認定証

その際いただいた進度一覧表基準認定証
進度一覧表基準認定証とは半年以上先の学年の教材に進んでいる場合に貰えます。
県内4位、本人も納得いく順位だったようです(*^▽^*)
公文式は他人との競争というよりも、自分のレベルアップを積み重ねるといった感じ。
それでもこの進度順位は息子にとってのモチベーションだったので、本人が満足できたなら良かったです。
進度一覧表基準認定証
うん、公文式なので図形などやらない範囲も沢山あるのですが、間違いなく公文式教材の中では高校生教材の範囲に到達しました!!
本当に長年頑張ってきて凄いよ長男!!

息子が順位以上に楽しみにしていたのはJフレンズ登録記念品
J フレンズ記念品
キーホルダーは特に嬉しかったようです♪
Jフレンズ記念品
Jフレンズ記念品表と裏はこんなデザイン。
ぶっちゃけ何処につけて使うの?って感じですが、息子に「お母ちゃん、記念品と一緒に写真撮って!」と頼まれるくらい本人は嬉しかったようなので良かった(^^)
いままでの努力の結果だもんね、凄い!

 

5年間通わせた親の感想

上にも何度か書きましたが、息子が自分に自信を持てたことが5年間の何より大きな収穫です。
公文の教材ははっきり言って見た目が地味でとても楽しそうには見えません。
それでも5年間ずっと家でもコツコツと頑張った息子、そして常に子供のモチベーションが上がるように接してくださっている先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
公文以外の運動系の習い事も始めたので、正直週2回の送り迎えは面倒に感じることもありましたし、月謝も塾に比べれば安いというだけで低学年の習い事のなかでは高いと思います。
それでも息子にたまに嫌がりつつもコツコツ頑張る継続力がついたこと、そしてそれが結果にも出ていることを考えると、公文を選んで良かったと感じています。
何よりも息子自身が公文を頑張ってきて良かったと言っているので、それが答えだと思います(^○^)
公文式
いろいろな所で貰った缶バッジをつけていると、5年間で公文カバンがこんなことに(゚д゚)!
5年の歴史を感じる素敵なカバンになりました✨
この記事が公文を習うことを悩んでいる方に少しでも参考になれば嬉しいです☆

 

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