調節性内斜視のため2歳で眼鏡デビュー!小さな子の目の検査方法や治療用矯正眼鏡事情をご紹介

治療用矯正眼鏡 子育ての記録

眼鏡男子の長男、もう眼鏡歴7年になります。
2歳0ヵ月からの眼鏡生活、検査や日常での苦労などを振り返ります。

眼科へ行ったきっかけ

長男が赤ちゃんの時に最初に目の異状に気がついたのはじぃじでした。
「〇〇君、いつも片目が内側によってないか?」と言い始めました。
「いつも一緒にいる私が気が付かないわけがないでしょーもうじぃじったら(*´▽`*)」なんて言いつつ息子をよく観察すると確かに目が内側に寄っている!?
常にではないのですが、頻繁に寄るのです。
写真で振り返ってみても確かに寄っている!!
いつも可愛さにばかり目が奪われ、私はぜんぜん気が付いていなかったのです。
じぃじ本当にありがとう。

それから様々な人に聞いてみたのですが、「赤ちゃんは目と目が離れているからより目に見えるのよ~。」と多く言われましたが、より目に見えるというレベルではない。
どうみても私を見る時や何かを見る時にきゅっと片目が内側に動くんです。
生後6ヶ月頃まではどの赤ちゃんもまだ眼が未熟で寄り目になったりするようなのですが、我が子は1歳を過ぎてもずっと寄っていました。

そこで1歳8ヵ月健診の時にお医者さんに相談
「まだ小さいので検査も出来ないと思いますし、何もわからない可能性がありますが、一応眼科をご紹介しますね。」と言っていただき、1歳8ヵ月で初めて眼科へ行くことになりました。

 

1歳8ヵ月、初めての眼科

そんなわけで1歳8ヵ月、まだ赤ちゃんに毛が生えたレベルの子が眼科を訪問。
結果、
やっぱり検査がぜんぜん出来ない( ̄д ̄)

先生がペンライトを持って「光を目で追ってね~。」と言っても、先生の顔を見てニコニコ笑っているだけ。
なんなら笑いすぎて目が開いておらず、目が見えないと先生も苦労されていました。
眼科に来るにはかなり小さな子なので、待合室でも診察室でも、みんなに可愛いと持て囃されてとてもご機嫌だったんです。

その後は先生が黒色で描かれたこんな↓イラストを遠くで持って、「これは何かな?」ときいても喋れないし(笑)子供の目の検査

しかも絵のシルエットがリアルすぎて、息子はイラストの中で当時唯一言えた「ワンワン」も「モー」と答えました。
牛に見えたようです。
先生曰く「確かに目は寄っていますが、小さすぎるので気長にやっていくしかないですね。」とのことでした。

しかし今思えば、1歳8ヵ月でこれは上出来ですな。
次男だったら、検査の椅子に座れない、先生の顔を一切見ない、まだ一言も喋れないという事態になるところでした。

 

2歳0ヵ月、2度目の眼科

2歳になるまでにどんどん喋れるようになった長男。
これならいけるのでは?と思い、2度目の眼科訪問。

以前と同じように遠くに見える動物を答える検査や機械を覗いて見える物を答える検査。

特殊な眼鏡をかける検査等々、沢山行いましたが、先生方に沢山褒められて上機嫌な息子はずっと良い子に一人で座って指示をきくことが出来ました。
この頃の長男は人見知り皆無、なんなら人が大好きな子で助かりました。
待合室でも知らないおじいさんやおばあさんに「ねぇねぇ(*^▽^*)」と用もないのに話しかけまくっていたっけ。

この日の検査の結果は遠視による内斜視とのことでした。

多くの子が3歳から行うもっと詳しい検査を「〇〇君はお利口さんなので、もう始めちゃいましょう!」と言われました。
早ければ早いほどいいそうです。

そんなわけで1週間後にまた病院へ行くことになったのですが、それに向けてしなければならないことがあります。
それは毎日の目薬と視力検査の練習!
詳しくは次で↓

 

アトロピン点眼

眼科で斜視の原因となる屈折異常(近視・乱視・遠視など)を精密に調べて、治療用矯正眼鏡の作成指示書を作ってもらうために、1週間毎日、1日3回アトロピンという目薬をうたなくてはいけません

アトロピン点眼

正直この当時のアトロピン点眼の先生からの説明はあまり覚えていないのですが、その後も眼鏡を変えるたびに行うことなので、最近の事例を書いていきます。

・1日2回×5日アトロピン点眼を行う。
2歳の検査の時は1日3回×1週間のアトロピン点眼でしたが、それは引越しによって病院が変わったことによる違いなのか、年齢による違いなのかはわかりません。・両目に1滴ずつさして、さした後に目薬が鼻の方へいかないように目頭を20秒ほど押さえる。

・顔が赤くなる,発熱するなどの副作用が出た場合は目薬を中止して病院へ連絡。

・アトロピン点眼は冷暗所で保管

いつも教えていただくのはこんなことかな?
2歳の時は目薬自体初めてのことだったので一苦労。
仰向けに寝かせて大人の両膝の間に息子の頭を固定し、目の下を引っ張って(アカンベー状態)、赤目に1滴落としていました。

しかしアトロピン点眼の辛い点は毎日忘れずさすことではありません!
アトロピン点眼はさした最初の日からやめた後も含めて3週間ほどとにかく眩しい&ピントが合わず、近くがぼやけて見えるのです。
これは目薬の効果で黒目が大きくなることと目の調節力が麻痺していることによるものらしいです。

2歳の頃は眩しい眩しいと外へ行く度に言っていましたが、外へ行かなければ然程問題はありませんでした。
段差のある遊具や激しい運動は控えるように病院からは言われたきがします。
同様に幼稚園の頃は先生に伝えて、お外遊びを控えたり、つばの長い帽子をかぶるようにしました。
問題は小学校。
登下校や体育は眩しいですし、何より小さな文字が読めないようで、先生に代わりにプリントの問題を読んでもらったりしています。
こんな状態が3週間ほど続くのは小学生にとっては結構ストレスです、検査のため仕方が無いですけどね。

 

視力検査の練習

一般的に想像する視力検査がありますよね、片目を隠して開いている方を上とか下、右、左って答えるやつです。
しかし息子は2歳0ヵ月、左右なんてわかりませんし、上手に4方向を指さすことも出来ません。
そこでどうしたか?

もちろん練習です。
当時のものはもう写真が残っていなかったのですが、これ↓

子ども視力検査
を大きめに段ボールで作って、運転のハンドル気分で見えた方向と同じように回す練習をしました。
検査当日もそれを使います。
当時乗り物が大好きだった長男はノリノリで練習していました。
本番もバッチリ✨

 

 

検査結果

そんな感じでアトロピン点眼も無事終え、当日の検査も良い子に受けることが出来ました。

疾病名
遠視性乱視,屈折異常弱視による調節性内斜視

とのことでした。
それも遠視がかなり強いそうです。

内斜視とは
内斜視
こんな感じで片方の黒目だけ内側によります。

それでは調節性内斜視とは?
人間の目には調節というピントを合わせる機能があるそうなんですが、この調節が働く際に同時に輻輳(ふくそう)という寄り目になる機能も働くようにできているらしいです。
普通だったら調節も輻輳も近くを見る時に使う機能。
ですが遠視の人はそのままだとピントが合わないため調節機能を使って何とかして頑張ってピントを合わせて見ようとします。
そうすると同時に輻輳が働き寄り目になってしまうそうなんですね、それが調節性内斜視なんだそうです。
私も1度先生から説明されただけなので、詳しくはわかっていないのですがおそらくそんな感じでした。
まぁつまり、過剰に調節が働いてしまっている状態なのでしょうか?
治療用矯正眼鏡をかけると、あまり寄りません。

 

初めての治療用矯正眼鏡

検査の結果病院で貰った治療用矯正眼鏡の作成指示書を持って眼鏡屋さんへ。
眼鏡屋さんは予め幼児用の治療用眼鏡をあつかっているお店を調べて行きました。
その眼鏡はトマトグラッシーズ
トマトグラッシーズ
おそらく7年で5回ぐらい眼鏡が変わりましたが、今まで全てこのトマトグラッシーズさんの眼鏡です。
息子の2歳の時、初めての眼鏡がこちら↓
治療用矯正眼鏡

今見ると小さくて可愛いです(*^▽^*)♡
耳にかける部分は比較的柔らかいので負担は少な目。
とはいえ初めての眼鏡、しばらくは耳の上の部分がよく赤くなってかなり痛そうでした(>_<)
眼鏡屋さんにも病院にも何度か通いました。
まだ皮膚が慣れておらず強くなっていないことと、息子がまだ小さすぎて鼻が低いため、ずれ落ちないように少々きつめにしないといけなかったからではないかと思います。
しかし皮膚が慣れると言いますか、皮が厚くなったりするんですかね?1年もすれば痛みを訴えることはまったくなくなりました。
かけると目が少し大きく見えてめちゃくちゃ可愛かったな~。

ちなみに息子は嫌がらず着けたのか?
治療用矯正眼鏡なので、お風呂と寝る時以外は基本的にずっと着けてなくてはいけません。
私も夫もかなり心配していたのですが、息子は眼鏡をかけると見えやすいらしく、テレビを見る時や絵本を読む時などすぐに自分から「めがね~。」とかけたがりました。
数日で1日つけていられるようになりました(^^♪
当時の息子は勿論答えられませんでしたが、現在息子に聞いたところ眼鏡をかけていないとボヤッとしていて文字も絵も細かい物は形程度しかわからないそうです。

現在の眼鏡はこんな感じ。
治療用矯正眼鏡
デザインも小さい頃のように丸いレンズではなくなりました。
運動時もマット運動とか水泳以外基本的に着けていますが然程ずれることもないようです。
もしもずれるようになれば眼鏡屋さんに行けば調節してくれますしね。
とても軽く、壊れにくいつくりにもなっています。
私が子供の頃クラスにおそらく矯正眼鏡をかけている子が1人いましたが、今はその当時に比べると一般的な眼鏡と見た目が然程変わりません。
そして昔に比べて、こういった眼鏡をかけている子がとても増えたと感じます。
現在は目の異状を早く見つけられるようになったんでしょうね。

 

治療用矯正眼鏡のお値段事情と療養費の支給

子供の治療用矯正眼鏡、年齢は早ければ早いほど良いと言われていますが、その分眼鏡の買い替え回数も増えるわけです。
実はそんなに気軽に買えるお値段ではありません。

例えば先ほどの息子の初めての眼鏡。
治療用矯正眼鏡
眼鏡本体とレンズ合わせて34075円
もうほぼ任天堂スイッチくらいの値段ですよ!?
息子の場合遠視がかなり強いので、レンズがとても厚くなります。
それをギリギリまで薄くするためレンズがとてもお高くなるらしいです。
その他、多少傷がつきくいコーティングなどのオプションがありますが、2歳の時はまだ幼稚園に通うわけでもないためそのオプションはつけなかったと記憶しています。

小学生になるともっと大変。
ドッジボールやお友達とのじゃれあいなどでも勿論傷がつきますし、体育や運動会などで校庭の砂が舞うじゃないですか。
その状態で眼鏡のレンズを触ってしまうとそれだけで細かい傷が入ります。
でも子供にうるさく言うのは可哀想ですし・・・。
そんなわけでなるべく傷がつきにくい高いレンズになっていきますし、保証などもつけないと小学生は不安です(´Д`)
最近変えたの眼鏡のお値段は45540円。
最早任天堂スイッチよりも高い。

さてこれがどのくらいの頻度で買い替えになるのか。
レンズを割ってしまったなどがあれば勿論新たにレンズ代がかかりますが、基本的には病院で「傷も入っていますし、視力が変わってきているので作り替えましょう。」と言われた時。
治療用矯正眼鏡

こんな感じで大きさ自体も成長とともに変わっていきますしね。
我が家は私の記憶が確かなら7年間で5回買い換えたと記憶しています。
総額いくらなんだか・・・(*_*)

ただし!全額負担ではありません!
小児の治療用眼鏡にかかる療養費の支給を受けることが出来ます!!

対象年齢:小児弱視等の治療用眼鏡等にかかる療養費の支給対象は9歳未満の小児。

対象疾病:小児弱視・斜視・先天白内障術後の屈折矯正の治療用眼鏡およびコンタクトレンズ。
※一般的な近視などに用いる眼鏡やアイパッチ、フレネル膜プリズムは対象外

給付額:『眼鏡36700円』『コンタクトレンズ15400円/1枚』×1.048を上限とし、実際に払った額の7~8割が保険給付される。

更新状況:5歳未満→治療用眼鏡装用期間が1年以上 5歳以上→治療用眼鏡の装用期間が2年以上

申請先: (国民健康保険・全国健康保険協会・健康保険組合・共済組合)の各窓口

注:2024年1月の情報です。
プラスで自治体によってはさらに助成金をだしてくれるところもあります。
2歳の頃住んでいた場所は助成金が出たのですが、引越し後は助成無し。
こういう時お金のある自治体が羨ましくなります。

ところで見えました?
対象年齢9歳未満なんです。
なので息子は前回の眼鏡代からもう全額自腹です(ノД`)・゜・。
45000円くらいの買い物を2年経つか経たないかの内に眼科の先生に気軽に「それじゃあそろそろ作り直しましょうか?」って言われるんですよ。
正直我が家にはめちゃくちゃ苦しいです。
息子は2歳の時から眼鏡生活を頑張っているし、勿論何の責任もないので「眼鏡のことは何も気にせず運動楽しんで大丈夫だよ☆」なんて声をかけますが、眼科に行く度に買い替えと言われたらと私は心臓バックバクです。

調節性内斜視の原因

正直よくわかりません。
夫の家系に斜視の方がいらっしゃるのでもしかしたら遺伝かもしれませんし、それ以外の理由があるのかもしれません。
どちらにせよ息子自身には何の責任もないので母としては申し訳ない気持ちでいっぱいで、息子が小さい頃は特によく凹んでいました。
アトロピン点眼で見えにくくて困っている息子を見るたびに胸が痛いです。

それとこれは何の根拠もないですし、あくまで私の周りだけで感じたことなのですが・・・知り合いの発達障害のお子さんで斜視の子がとても多いのです。
次男は軽度発達障害。
長男自身は診断は受けていませんが特性はチラホラと見受けられます。
もしかして発達障害と斜視って何か関係があるのでしょうか?
どなたかご存じの方がいらっしゃったら教えて下さい。
そしてこれは全くの素人が疑問に思っているだけのことなので、この記事を見て不安に思われる必要は全くありませんのでご安心ください。

 

現在の息子の眼鏡事情

2歳に眼鏡デビューして、現在息子は9歳。
当たり前に眼鏡は無くてはならないアイテムです。
今まで着けるのを嫌がったことはないですし、弟と戦いごっこなど危険なことをする時だけ自ら外しています。
眼科はだいたい2~3ヵ月に1回の頻度

2~3歳頃は町で知らないおじいさんやおばあさんに「こんな小さいのにもう眼鏡してるの!?可哀想に・・・ゲームさせすぎなんじゃない?」なんてことを何度言われたでしょう。
ゲームなんて勿論させてなかったですし、テレビだってほとんど見ない息子だったのに。
何より眼鏡に対して前向きに捉えている息子の前で可哀想はやめてくれ!!って全力で思っていました。
この先思春期などをむかえても眼鏡を嫌がらないかとか、いったいいつまでこんなに頻繁に眼鏡を作り直さなくてはいけないのかとか、視力がどこまで伸びてくれるかとか、親として不安なことは沢山あります。
それでも息子の気持ちを大切にしつつも、少しでも彼の目にとって良いようにしてあげたいと思っています。

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